ONE AND ONLY

谷村新司 ONE AND ONLY歌詞
1.昴(すばる)

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

目を閉じて 何も見えず 哀しくて目を開ければ
荒野に向かう道より 他に見えるものはなし

ああ 砕け散る宿命の星たちよ
せめて密やかに この身を照せよ

我は行く 蒼白き頬のままで
我は行く さらば昴よ

呼吸(いき)をすれば胸の中 凩(こがらし)は吠(な)き続ける
されど我が胸は熱く 夢を追い続けるなり

ああ さんざめく 名も無き星たちよ
せめて鮮やかに その身を終われよ

我も行く 心の命ずるままに
我も行く さらば昴よ

ああ いつの日か誰かがこの道を
ああ いつの日か誰かがこの道を

我は行く 蒼白き頬のままで
我は行く さらば昴よ
我は行く さらば昴よ


2.英雄

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

嵐の丘には黒い影だけ
右手にかかげたサーベル見つめて
虚栄も名誉も何もいらない
求めるはただ真実それだけ

ルビーの赤の ワイン口に含めば
英雄たちの哀しみが聞こえ始める
歴史の頂上に一人立つ寂しさを
誰か抱きしめて 抱きしめて
誰が私を英雄と決めた

風雲流れる 空に呼ばれて
寂しさを捨てきれたなら英雄になる
寂しさを捨てきれたなら英雄になる

馬蹄の響きが鎧ゆらして
迫り来る時決断を急がせる
虚栄に生きるか名誉に死ぬか
力の星よ 行く道を照らせよ

ルビーの赤のワイン口に含んで
震える胸に熱き血を注ぎ込んでも
歴史の頂上に一人立つ寂しさを
誰か抱きしめて 抱きしめて
だれが私を英雄と決めた

グラスが砕けて影が動いた
命まで捨てきれたなら英雄になる
命まで捨てきれたなら英雄になる

ルビーの赤のワイン口に含めば
英雄達の哀しみが聞こえ始める

風雲流れる 空に呼ばれて
寂しさを捨てきれたなら英雄になる
寂しさを捨てきれたなら英雄になる


3.ダンディズム

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

帰れダンディズムの都へ
夜は男の心の中
踊れ裸足のままで
汗に濡れたシャツのままで
息子よいつの日かこの酒を
古びた止まり木の片隅で
酔えば俺をかつぎ出せ
月あかりの石だたみへ

歌おう大きな声でお互いの
叫ぼう愛する人の為に
歌おう君の愛する母の歌を
歌おう私の愛する妻の歌
人生は束の間の祭り
せめて人を愛せよ ダンディズム

戻れダンディズムの港へ
船は男の心の中
怒れ時代の波に
優しさとは強さのこと
息子よいつの日かこの時が
君の想い出に変わる頃
俺は遠くの酒場で
グラスをあげ笑っている

歌おう大きな声でお互いの
叫ぼう愛する人の為に
歌おう君の愛する母の歌を
歌おう私の愛する妻の歌
人生は束の間の祭り
せめて人を愛せよ ダンディズム
歌おう大きな声でお互いの
叫ぼう愛する人の為に
歌おう君の愛する母の歌を
歌おう私の愛する妻の歌
人生は束の間の祭り
せめて人を愛せよ ダンディズム


4.男と女に戻る時

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

※Return to the man, Return to the woman
もう一度男と女になる
Return to the man, Return to the woman
もう一度男と女に戻る※

熱い視線に 抱かれながら
あなただけ 見つめていた頃
君をこの手に 抱いた時の
手のひらの 熱さを忘れてた
小さな嘘や裏切りに
傷ついた夜もあるけど
かけがえのない日々を生きた二人

(※くり返し)

二人で過ごす 時が何故か
淋しくて 胸が痛くなる
愛に慣れすぎ 気付かぬ間に
目の前の 君さえ見えない
見つめ直そうお互いに
男と女に戻って
別れるのも愛し直すのもいい

Return to the man, Return to the woman
もう一度男と女になる
Return to the man, Return to the woman
もう一度男と女になる

(※くり返し)


5.アデュー巴里

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

リラの花に埋もれたホテル
抱き合う影 交わす接吻
明日さえ見えない美しい旅
燃える程に悲しみは深く
傷はいつか想い出になる
別離の言葉は苦いシャンパン
Un Adieu a Paris
身も心も投げ捨て互いに求めた
Un Adieu a Paris
この街にもやがて秋が訪れ
Ce Soir Je t'aime Oh Oui Je t'aime
過ぎた夏を忘れてゆく

20歳の君輝いた街
肩寄せ合い車の海を
二人で泳いだ夜のシャンゼリゼ
狂えたなら幸福だった
恋は時に残酷な程
甘いナイフで胸を切り裂く
Un Adieu a Paris
身も心も投げ捨て互いに求めた
Un Adieu a Paris
この街にもやがて秋が訪れ
Ce Soir Je t'aime Oh Oui Je t'aime
過ぎた夏を忘れてゆく

Un Adieu a Paris
身も心も投げ捨て互いに求めた
Un Adieu a Paris
この街にもやがて秋が訪れ
Ce Soir Je t'aime Oh Oui Je t'aime
過ぎた夏を忘れてゆく

Ce Soir Je t'aime Oh Oui Je t'aime
時は9月 別れの巴里


6.Far away

作詞:伊藤薫
作曲:伊藤薫

こんなに遠く離れていても
夜毎心は空を駆けてゆく
君だけいれば君さえいれば
生きる事さえ辛くないから

君が病んだ時は僕は息を止めて
熱い想いをこめ祈り捧げたい

Too far away
愛への道は far away
だけどかすかに光見えればそれでいい
Too far away
君への道は far away
だから言葉をひとつくれればそれでいい

見えない糸で結ばれている
そんな約束僕はほしいよ
つきなみだけどこの世に一人
君だけ好きだ 君だけ好きだ

君を風に変えて空に飾りたい
僕は星になって君を守りたい

Too far away
愛への道は far away
だけど君のほほえみ思えばそれでいい
Too far away
君への道は far away
だから勇気をひとつくれればそれでいい

Too far away
愛への道は far away
だけどかすかに光見えればそれでいい
Too far away
君への道は far away
だから言葉をひとつくれればそれでいい


7.22歳

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

白いシーツをまきつけ 背中でサヨナラの
悲しい別離を感じてた 窓の外は光る海

やさしさとか愛だとか 綺麗な言葉など
信じれる程 若くはない それは知っていたけれど

22歳になれば少しずつ 臆病者になるわ
何故かわかる? 貴方
私の髪の煙草の匂い 消えるまでの思い出ね
私の髪の煙草の匂い 消えるまでの思い出ね

やさしくもない貴方に 振りまわされた日々
遊びのふりを続けるには 夏は少し長すぎた

激しい愛の言葉で つづられた歌など
しばらくは もう聞きたくない 強がるには疲れ過ぎた

22歳になれば少しずつ 臆病者になるわ
何故かわかる? 貴方
愛の映画に照れて笑った 貴方が寂しかったわ
愛の映画に照れて笑った 貴方が寂しかったわ

22歳になれば少しずつ 臆病者になるわ
何故かわかる? 貴方
あー 夏がゆく傷を残して 風はもう秋の気配
あー 夏がゆく傷を残して 風はもう秋の気配


8.いい日旅立ち

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

雪解け間近の北の空に向かい
過ぎ去りし日々の夢を 叫ぶ時
帰らぬ人達 熱い胸をよぎる
せめて今日から一人きり 旅に出る

ああ 日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち 夕焼けをさがしに
母の背中で聞いた歌を 道連れに

岬のはずれに 少年は魚つり
青い芒(すすき)の小径を 帰るのか
私は今から 想い出を創るため
砂に枯木で書くつもり“さよなら”と

ああ 日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち 羊雲をさがしに
父が教えてくれた歌を 道連れに

ああ 日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち 幸福をさがしに
子供の頃に歌った歌を 道連れに


9.忘れていいの

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

忘れていいのよ 私のことなど
一人で生きるすべなら知っている 悲しいけれどこの年なら
もういいわ もういいわ おこりはしないわ
不思議ね 別れの予感を感じてた 心の中で少しずつ

信じてる振りをしていただけ それに気付かない
貴方は若すぎたのよ

笑って見送る 私は平気よ
貴方を乗せたこのバスが 見えなくなるまでは笑っている
見つめていないで 背を向けていいのよ
上着の襟が立ってるわ 自分でちゃんと直すのよ 今日からは

遠ざかる 愛が消えてゆく 涙あふれても
逃げない バスが行くまで

手を振る貴方に 心は乱れる
どうかあなた どうかあなた 行かないで 行かないで

忘れていいのよ 私のことなど
一人で生きるすべなら知っている 悲しいけれどこの年なら
慣れてるの 本当よ 別れの言葉に
映画のような愛なんて 欲しいとは思ってなんかいないのに

遠ざかる 愛が消えてゆく 涙あふれても
逃げない バスが行くまで
涙あふれても 逃げない バスが行くまで


10.DREAMS COME TRUE

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

君はとなりで寝息をたて 子供みたいに眠る
僕はひとりでみつめている そんな君の横顔

あの日の恋を 憶えているか
まるで真夏の 嵐のような恋

DREAMS COME TRUE
あの日の恋は 時をへだてて
DREAMS COME TRUE
いま この手の中

僕は知らない 出逢うまでの 君の大事な想い出
どんな男に抱かれたのか どれほどに傷ついたか

年を重ねて美しくなる
爪の先まで 君を愛している

DREAMS COME TRUE
あの日の恋は 愛に変わって
DREAMS COME TRUE
いま この手の中

※DREAMS COME TRUE
あの日の恋は 愛に変わって
DREAMS COME TRUE
いま この手の中※

(※くり返し)


11.輪舞-ロンド-

作詞:SARDOU MICHEL CHARLES・DESSCA YVES・訳詞:ANKA PAUL
作曲:REVAUX JACQUES

恋に落ちた男はいつも
一番目の男に憧れ
恋に落ちた女はいつも
最後の女になろうとする

花咲く街角 雨のカフェテラス
ある日突然 病いに落ちる
その胸の痛み 熱いときめき
くり返して 時は流れゆく

恋に落ちた男はいつも
一番目の男に憧れ
恋に落ちた女はいつも
最後の女になろうとする

枯れ葉の窓辺 三日月の夜
ある日突然 病いに落ちる
その胸の痛み 熱いときめき
くり返して 時は流れゆく

恋に落ちた男はいつも
一番目の男に憧れ
恋に落ちた女はいつも
最後の女になろうとする

恋は不思議 気付かぬうちに
男を変える 子供に変えてる
恋は不思議 気付かぬうちに
女を変える 大人に変えてる

恋は不思議 気付かぬうちに
男を変える 子供に変えてる
恋は不思議 気付かぬうちに
女を変える 大人に変えてる


12.12番街のキャロル

作詞:谷村新司
作曲:佐藤隆

あなたのために歌う 想い出のキャロル
あなたに聞こえるかしら
私のために歌う 別れのキャロル
12番街に消えてゆく

街角のホテルの隅で
雪まじりの雨を見てる 愛の終わり
痛みに熱い手のひらを
ほほに押し当ててみても 遠く消える日々
恋にときめくこともなく 齢老いてゆく私
幸せは不幸の前の
悲しい前ぶれだった

せめて もっと もっと もっと もっと
もっと もっと もっと もっと
あなたに甘えたかった
けれど きっと きっと きっと きっと
希望のない愛だからこそ
嘘だけはなかった愛だと信じてる

分別のある恋なんて
本当の恋じゃないこと 知ってるわ知ってるわ
許せないあなただけれど
許したい別の心が ほほを伝わり落ちる
灯りのともる部屋の窓 なつかしいあなたの影
幸せは不幸の前の
悲しい前ぶれだった

せめて もっと もっと もっと もっと
もっと もっと もっと もっと
あなたに甘えたかった
けれど きっと きっと きっと きっと
希望のない愛だからこそ
嘘だけはなかった愛だと信じてる

せめて もっと もっと もっと もっと
もっと もっと もっと もっと
あなたに甘えたかった
けれど きっと きっと きっと きっと
希望のない愛だからこそ
嘘だけはなかった愛だと信じてる


13.群青

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

空を染めてゆく この雪が静かに
海に積もりて 波を凍らせる
空を染めてゆく この雪が静かに
海を眠らせ 貴方を眠らせる
手折れば散る 薄紫の
野辺に咲きたる 一輪の
花に似て 儚なきは人の命か
せめて海に散れ 想いが届かば
せめて海に咲け 心の冬薔薇

老いた足どりで 想いを巡らせ
海に向いて 一人立たずめば
我より先に逝く 不幸は許せど
残りて哀しみを 抱く身のつらさよ
君を背おい 歩いた日の
ぬくもり背中に 消えかけて
泣けと如く群青の 海に降る雪
砂に腹這いて 海の声を聞く
待っていておくれ もうすぐ還るよ

空を染めてゆく この雪が静かに
海に積もりて 波を凍らせる
空を染めてゆく この雪が静かに
海を眠らせて 貴方を眠らせる


14.動天

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

覚悟の朝の光の中に
浮かんでまた消えてゆくもの
夢の由緒を教えた人か
愛の意味を教えた人か

見上げる空は流れてはいない
この世が流れているだけ
夢に挑み溢れた涙が
男を漢に変える

立ち止まるな 振り返るな
雲を呼ぶ風ならば
名残もなく祈りもない
陽は今 昇り始めた 動天の

生まれてそして死んでゆくなら
そこに愛も夢もいらない
時の流れに棹さす人を
時代はいつも愛さない

気づいて欲しい流れているのは
空じゃない人だと
孤独にたえ溢れた涙が
男を漢に変える

立ち止まるな 振り返るな
雲を呼ぶ風ならば
名残もなく祈りもない
陽は今 昇り始めた 動天の

立ち止まるな 振り返るな
雲を呼ぶ風ならば
名残もなく祈りもない
陽は今 昇り始めた 動天の